◇2019年10月20日現在。敬称は全て省略する。
■2014年まで
1970年 中野晃一、東京都に生まれる。幼少時から海外で過ごす。東大文学部哲学科卒業。
2003年、プリンストン大学で博士号(政治学)取得。
1983年 出崎幹根(本人名刺の日本名標記)、アメリカ・フロリダ州に生まれる。日系2世。
パスポート標記はNORMAN M. DEZAKI(2017.9.17被告側答弁書による)。
ミネソタ大学ツイン・シティーズ校で医大予科生として生理学専攻で学位を取得。
2004年 中野、上智大学比較文化学部助教授に就任。のちに、同大学国際教養学部教授。
2007年 出崎、JETプログラムのALT(外国人英語等補助員)として来日。山梨県と沖縄県の
中学・高校で5年間勤務。ユーチューバー「Medama Sensei」として、コメディ・
ビデオや日本、アメリカの差別問題をテーマに映像作品を数多く制作、公開。
(「主戦場」公式プログラムによる)
2010年6-7月 類似の事件として、首都大学東京YouTube事件がおこり、「ドブスを守る会」
の2学生退学、指導教員免職。
2013年 出崎のYouTube動画「日本に人種問題はあるか?」がネット上で批判をあびる。
沖縄の糸満高校を馘首される(本人発言。年月日は不明)。
2014年頃 出崎、タイで仏教僧となるための修行(本人発言。期間は不明)。
2014年4月 中野、山口二郎らと「立憲デモクラシーの会」設立。「安全保障関連法に反対する
学者の会」でも活動。
■2015-2018
2015年 出崎、再来日(公式プログラムによる)。
12月 中野、SEALDsの奥田愛基らとシンクタンク「ReDEMOS」
(リデモス)設立。
2016年4月 出崎、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科グローバル社会専攻に在学
(入学時期は不明、大学当局に質問中)。
5月23日 歴史の真実を求める世界連合会(略称GAHT)報告会を議員会館で開催。
出崎、岡本明子(ReDEMOSメンバー)、オリビー・シリヴィの3人の上智大学院生が
ビデオ撮影。目良浩一、細谷清、中山成彬らの映像を「主戦場」で無断使用。
(事前にGAHTに集会への参加と撮影希望の問い合わせ電話あり、山本優美子が
対応し「受付に許可をもらうよう」返答。
5月24日 山本優美子にメールでインタビュー依頼(最初のアプローチ)。
2013年に炎上したYouTube動画騒動に触れ言い訳。
6月4日 『国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘』(藤岡信勝編著)の出
版記念シンポを中野で開催。出崎ら院生3人がビデオ撮影。山本の紹介で
藤岡、藤木俊一らに顔つなぎ。(ただし、この時のビデオは映画「主戦場」
で使われた形跡無し)
8月11日 藤岡信勝、藤木俊一(トニー・マラーノ)、杉田水脈にインタビュー依頼。
10月27日 ケント・ギルバートにインタビュー依頼。
11月22日 加瀬英明にインタビュー依頼。
12月6日 櫻井よしこにインタビュー依頼。「企画書」を送付。
2017年2月15日 櫻井よしこのインタビュー実施。(これで保守系論者のインタビューが完了)。
3月8日 クラウド・ファンディング開始(4月7日まで)、約300万円を集める。
2018年1月10日 卒業制作提出(前記「答弁書」による)。
3月 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科修士課程修了。(公式プログラムによる)
9月29日 早稲田奉仕園にて映画「主戦場」を有料公開。
9月30日 出崎から山本あてメール。「この度完成」「10月7日の釜山国際映画祭
に出品」「10月からサイト開設」など。
10月7日 釜山国際映画祭で上映
11月9日 植村隆が櫻井よしこと文藝春秋を訴えた訴訟の一審(札幌地裁)で植村が全面敗訴
■2019年
2月28日 出崎から山本にメール、「日本公開決定」。
3月27日 マスコミ関係者向けの試写会を渋谷で開催。
4月4日 外国特派員協会にて試写会。2時間半にわたり上映と質疑応答
4月19日 中野、「安倍政治を終わらせよう! 4.19院内集会」にて講演。出崎が「教え子」
であると述べ、映画「主戦場」への関与を語る。
4月20日 渋谷イメージ・フォーラムにて公開上映開始。
4月24日 出崎、TBSラジオ(荻上チキ)に出演。
4月25日 出崎、J=WAVEラジオ(堀潤)に出演、キャスターから「日本語が出来るのでは?」
と訊かれる。
・月刊誌『Hanada』発売、山岡鉄秀「ドキュメント『主戦場』従軍慰安婦映画
の悪辣な手口」掲載。映画「主戦場」への初めての本格的な批判的論評。
4月27日 藤岡・藤木・山本が連名で上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科委員長あて
「出崎幹根・元大学院生と映画『主戦場』に関する質問状」を送付。「出
崎の指導教官」など5項目の質問を明記し、5月9日までの回答を要求。
5月7日 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科委員長デヴィッド・ワンクから
回答、「本人の文書による同意なしには答えられない」。
5月25日 『Hanada』7月号発売、山岡「プロパガンダ映画『主戦場』の偽善」掲載。
5月30日 被害者7名の「共同声明」を記者会見で発表、出崎に上映中止を要求。
6月3日 出崎・東風・岩井弁護士が記者会見、上映中止要求を拒否。「承諾書」「合意書」のコピーを配布。
6月12日 東京スポーツ、「問題作『主戦場』監督ミキ・デザキの蔑視動画」を掲載。
6月19日 東京地裁に民事訴訟として提訴。被告は出崎と配給会社東風で、原告は
ケント・ギルバート、トニー・マラーノ、藤岡信勝、藤木俊一、山本優美子の5名。
請求は上映禁止と損害賠償の支払い。
6月21日 藤岡、「告発窓口」の監査室に電話、担当者に30分の説明。学長または研究
倫理担当の副学長への説明機会を求める→大学側は極めて不誠実な対応に終始し、6月25日申し入れを打ち切る。
6月25日 『Hanada』8月号発売、藤岡「慰安婦ドキュメント『主戦場』デザキ監督の詐欺的手口」掲載。
6月28日 ラジオ日本の「マット安川のずばり勝負」に藤岡が出演。
7月2日 『ニューズウィーク日本版』(7月9日付け)発売、藤岡「『主戦場』監督への反論文」掲載。
7月6日 花田編集長怒りの緊急特番「トンデモ映画『主戦場』の悪辣な手口を告発する」に藤岡が出演。
7月25日 韓国で「主戦場」上映開始。約3万8000人の観客を動員。(9.21中央日報による)
・『Hanada』9月号発売、藤岡「『主戦場』指導教官中野晃一上智大学教授の責任」、
宮本タケロウ(上智大学大学院生)「『主戦場』ミキ・デザキ氏は研究倫理違反」掲載。
後者は、上智大学内部からの初めての告発。
7月末~8月上旬 研究担当副学長が調査委員会設置を検討するかのような言動を行った形跡あり。
8月28日 この日付けで、ケント・ギルバートら被害者5名が上智学院理事長と上智大学学長あて
に「通告書」を内容証明郵便で、代理人を通して送付。(発送は29日)
9月2日 上智大学研究推進センター事務局長より電話にて、調査委員会が設置されること、
ついては調査委員の氏名を知らせるので、7日以内に異議申立ができること、を知らされる。
9月3日 上智大学学長嘩道佳明より「研究活動上の不正行為に係る調査について(調査の
実施及び調査委員会委員の通知)」を発出。(当方への到着は4日)5名の委員のうち
2名が研究者で、ふたりとも中野人脈の人物であること、8月29日に届いた内容証明郵便で
中野を告発しているにもかかわらず、中野を被告発者に入れていないことなど事件の隠蔽を
はかるものだった。
9月11日 3日付け上智大学学長からの「通知」に対する「異議申立書」を上智大学研究推進センター
にて、事務担当責任者に手交。
内容のポイントは中野人脈の2名を委員として忌避し、調査委員会の調査対象に
被告発者・中野晃一を含めることを要求した。
9月19日 東京地裁民事訴訟第1回口頭弁論開催。山本と藤岡が意見陳述。
9月20日 米紙ニューヨーク・タイムスが「主戦場」を報道。この日を皮切りに、米国の大学十数校で
上映会と出崎を交えたシンポジウムが開催される。
9月25日 上智大学学長より「ご連絡」。①「通告書」および「異議申立書」を踏まえ
②調査対象事項を改めて検討すべく③調査委員を一部交代させたうえで④予備調査の
実施を予定している、との内容。
・『Hanada』11月号発売、藤岡「詐欺映画『主戦場』不正行為の隠蔽を図る上智大学腐敗の構造」掲載。
9月27日 上智大学の全研究者(教授会構成員の教授、准教授、助教)491名宛てに、「上智大学の
研究者の皆様へ」と題する8ページの経過説明文書と5点の資料を同封して発送。
10月1日 文科省にて文科大臣宛文書「上智大学教授中野晃一と元大学院生出崎幹根の『主戦場』
研究不正事件と大学当局の対応について(報告)」を提出。文科省記者クラブにて
記者会見。
・上智大学学長宛、「公開質問状並びに異議申立書」を提出。交代する委員の実名を要求。
・5月30日の「共同声明」を出した7名全員が、上智大学の書式に基づき、「研究参加
同意撤回書」を提出。出崎の「卒業制作」、商業映画ともに存在根拠失う。
10月8日 回答期限のこの日、上智大学学長から「公開質問状並びに異議申立書」(2019.10.1)に
対する書面が届く。その内容は、「慎重に検討してから回答したいので、回答期限を
延長して欲しい」というもの。10月20日現在、大学からの回答は届いていない。